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仕事のメモ

今年読んだ本

今年読んだ本 - an odd fellow

2014年消費したおはなしたちまとめ - an odd fellow

三年前から一月一冊をノルマに読書している。今年は達成した。ラノベも含むけど 19 冊読みました。

ろにゃさんの読んだ本 - 読書メーター

今年は旅行前の予習としてその土地を舞台にした小説を読むことが多かった。富良野旅行は三浦綾子の泥流地帯、函館旅行は司馬遼太郎燃えよ剣といった具合である。これはなかなか面白い経験だった。その土地に根差した人物を好きになると、その土地を踏むだけでテンアゲである。函館旅行なんか、土方歳三が討たれたと伝わる、今となっては何の変哲もない住宅街の真ん中で、一人で写真を撮ってブチアガって居た。

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

そういうわけで今年は燃えよ剣が一番印象に残った小説…としたいところだが、今年は三浦綾子の氷点を上げたい。

氷点(上) (角川文庫)

氷点(上) (角川文庫)

泥流地帯で三浦綾子にハマると、直ぐにデビュー作であり傑作と云われる氷点も読んだ。これがいい。氷点の良さを説明しきる言語能力を持たないのが口惜しい。

文章読本 (中公文庫)

文章読本 (中公文庫)

あとは谷崎潤一郎文章読本だろうか。色々消費して見ると、他人にその良さをどうにかして伝えたくなるんだが、その術を持たないことに気づく。いわゆる文章力というやつで、このノウハウ本は古来より需要があったらしく、文章読本という名で様々な人物により出版されており、手始めに谷崎潤一郎を読んでみた(村上春樹のものと迷った)という次第なんだが、これが良かった。文章の良し悪しなどはやはり感覚的なものではあるにせよ、それなりに理論立てて良し悪しが測れるようで、理系脳には有難い。少し齧っただけでも、その後の読書による経験値の稼ぎ方が変わった。しかし、結局のところたくさん読みたくさん書いて経験を積みなさいと言うことで、最近は気に入った作家の文章の写経などもしているし、毎日日記も付けている。

以上である。なんだか古めかしい本ばかり読んで居る。

来年は志賀直哉を読みたいと思っている。竹宮ゆゆこの新作と古典部シリーズの新作も読む積もりである。あとは村上春樹だろうか?同じ作家の本をまとめて読む機会が欲しいと思っていてこれを春休みにやる予定である。