クズと金貨のクオリディア
高校の同窓会で友達に「オレガイル結構面白かったよ」と話題を振ったら、借してくれた。
クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
- 作者: さがら総・渡航(Speakeasy),仙人掌
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: Kindle版
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変猫の作者とオレガイルの作者とのリレー小説形式になっていて、主人公パートとヒロインパートで筆者が違うので、本当の意味で主観が切り替わっている。どうやら「主観のすれ違い」がこの本の主題であるらしい(あとがきにあった)。リレー小説という形式で作者達自身が実践しているというのが面白い。
最近は森博嗣と桜木紫乃ばかりなので、こういうこてこてのライトノベルの主人公の地の文の自分語りが痛すぎて、最初は辛かった
本来、時間や予定をコントロールするのが万物の霊長たる人類の証であるというのに、それすらできないとは…。フハハ!哀れだな!惨めだな!俺と彼らどちらが哀れで惨めであるかは言うまでもないことだな!(自虐)
みたいな文章を読むとぞっとした…。昔は読めたけど…。ただ上で書いた通り、主人公パートとヒロインパートで同じ事象に対しての意見の異なりが面白かったので最後まで読んだ。呼んでいくと後半の方に
世にあるのは主観と客観ではなく、主観と主観だけ。主観の対義は客観ではなくた他の主観だ。
とあって、それで最終的には結構好きな作品になった。
僕は自分の主観が至って平均的で一般的なものであると信じていて、その常識的思考(と思っていたもの)を心の拠り所にもしていたくらいで、ボクは至っていわゆる一般的な思考、これをやると非難に合う、これをやると喜ばれる、という基準が世間に合致していることがステータスだと思っていたんだけど、どうやらボクの主観は狂っているらしいと思い知る出来事があって、具体的には「君の倫理観はおかしい」と指摘されたんだけど、"主観の対義は他人の主観"は「ほんとそれ」という気持ちで読んだ。読み終えてから読書メータで他人の感想を読むのがボクの読書の習慣のひとつなんだけれど、「主人公がクズ過ぎて読むのが辛い」とか「ヒロインサイコパス酷い」とかが圧倒的に多くて、ボクの感想とは正反対だったのも、これが「客観」なんだなあとむざむざと感じさせた。主人公やヒロインに対して引き気味の感想がおおくて、自分と重ねるひとっていないんですね…。みんなちゃんと社会と適合して、この本の特にヒロインみたいな性格の人物を避けて生きていて、彼女に対して「酷い」とか「引く」とか言えるようなそういう人たちが多いんだなーっておもいました。
多様性という言葉、ボクは結構好きで、実際に実現されてきていると思っていたんだけど、「他人に危害を加えること・迷惑をかけること」に対する主観については統一された思考がやっぱり求められてるんだよなって、そういうことをおもいました。までも確かに、つきつめれば人を殺しても良い社会が出来てしまうんだけれども、多様性ってなんでしょうね。おわり。
今年読んだ本
今年も終わりです。今年は、そうだな、色々あったけれど、ボクの中で大きな行事だったのは NTT の研究所でのインターンでした。一ヶ月の東京暮らしと研究だけの生活、今思えば、理想的な純粋で綺麗な生活だったなと思う。長野に戻ってきてからはまたバイトで急かされたり、講義に出席しないといけなかったり、くだらんことで悩んだり、いつもどおりの生活に戻ってしまって、あの一ヶ月をとても懐かしく思います。
ま、そんなこととは別に読書をライフワークと決めて一ヶ月に一冊を目標にしていましたが、今年は全然読まなかった…。原因はわかっている…インターネットのやりすぎであると…。インターネット依存症を克服して来年はもっと読むぞと思う。
密かにお慕い申し上げている女性ブロガーが桜木紫乃の小説を紹介していて機会があれば、と思っていたところ、平安堂の古書コーナに何冊か置かれていて、ひとまず買ってきたのがラブレスだった。
- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: 文庫
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強烈だった。読んでいると、あの小学校のときにいたずらをして、それが先生・親にばれないか否かみたいなあのお腹の奥がキュッとなる、あの感じが常にある、そういう小説だった。ヒヤヒヤした。小説でこういう経験を読者に起こす桜木紫乃、一発でファンになって、それからつらつらと読み続けている。
- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/03/06
- メディア: 文庫
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- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/05/28
- メディア: 文庫
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- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/06/25
- メディア: 文庫
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- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: 単行本
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ターミナルは映画化もしましたね。長野は上映が2週間だけでしかも昼間しか上映してなくて見に行けなかった。硝子の葦は BS でドラマやっていたらしい。そして代表作はホテルローヤルですね、これ、ボクの中での女性に対する思いがかなり変わりました。新作のウラルも買ってある。また強烈な話っぽいのでちびちび読んでいる。短編集をいくつか出していて、どれも面白い、というか、桜木小説は面白いという枠組みでは無く、なんだろう、疑似体験だと思う。生々しい。そしてそれは長編であればあるほど深い疑似体験になって読後の無常感が大きい。そういうわけでラブレスおすすめなんです。人に勧めても誰もそんな辛い話読まないよと言われるんだけど、辛い話というよりかはあの、そう、なんていうか、ラブレス読了後の強烈ななんとも言えん感じを、誰かと共有したい…。
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: コミック
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ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/06/28
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- 作者: 高野苺
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/12/25
- メディア: コミック
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今年は小説より漫画をいっぱい買って読んだ。3月のライオン、ほんとに良かった。この漫画が無ければ研究所のインターン、すごい辛かったと思う。羽海野チカ先生ファンになったのでハチクロも買って来て一日で全部読んだりなどした。あと orange かな。松本が舞台の話だというので買って読んでみたら良かった。今日映画も見てきたのだけど、あず役の清水くるみさんとっても良かった、原作のイメージ通りでした。菜穂役に関してはイメージ違うような…。土屋太鳳ちゃん、朝ドラのイメージが強くて…という感じ。
来年の目標は桜木小説の既刊を全部読むのと、買ったきり読まずに積んでいるココロコネクトを全て読むことです…。
- 作者: 庵田定夏,白身魚
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/01/30
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Heianzon を更新しました。 #nseg
この記事について
NSEG Advent Calendar 2015の 14 日目の記事です。そっと見ていたのですけど、今日で途切れていたので書くことにしました。
おまえだれよ
たーまに NSEG に行ったりぎーらぼに行ったりしている学生です。
Heianzon
長野県民には馴染みの深い平安堂に本の在庫があるかを Amazon で検索したときに表示してくれる Chrome の拡張機能です。
実は今年の 3 月くらいにざっと書いて公開してました。しかし Amazon の HTML が変わったせいで動かなくなってて、気が向いたら更新しようとは思っていたもののめんどくさがってやらずにいましたが、いい機会だったので今更新しました。NSEG な人たちには便利かもしれないので使ってみてください。長野だと Amazon やら楽天で買い物すると配達で 1 ~ 2 日ほど待たされるので、駅前への用事のついでに平安堂寄って買ったほうが手っ取り早いというケースがあると思います(たぶん)。Heianzon で表示している在庫情報は長野駅前店のものです。在庫検索ができるのは長野駅前店だったので…。公式で他の店舗の検索ができるようになったら対応します。
なんで作ったの
ボクは通販待つのが嫌で自分で買いに行ってしまうというのが動機のひとつと、平安堂って経営悪化で潰れかけたっていうのがあって、そのときにニュースで、ネット通販の煽りを受け…みたいなのが報道されていたと思います。あと Libron っていう chrome の拡張機能があって、これは Amazon で検索した本が図書館にあるか表示してくれます。これのおかげで図書館をすごい使うようになったというユーザ体験があったので、同じアプローチが取れるかなと思ってつくりました。
所感
平安堂の在庫検索、この Heianzon 作る前から結構使っていたのですが、当然在庫が無い本が結構あって…、でも 1 週間後に行くとこの間無かったくせにしれっと置いてあったりして、どんな本が検索されているかとかやっぱり見ているんだなあと思ったので、Heianzon 使うと平安堂の店舗に置かれる本の質も上がるのではという気がします。ただ、Heianzon 使うと平安堂に Amazon でどんな本見たのかという情報が送られることになるので、そういうの嫌な方は使わないほうがいいかもしれません。
実装自体は 20 行の Javascript で、Amazon のページから isbn 取得して平安堂の在庫検索に ajax で投げるだけです。適当に作って動かないまま放置していても、統計情報見るとぽつぽつとインストールする人がいて、なんか、地元良くしたいみたいなの、いろんなアプローチがあると思うんですけど、こういうちょっとしたプログラムを作るだけでもいいのかなと思いました。
おわり
実践ドメイン駆動設計 (Object Oriented SELECTION)
- 作者: ヴァーン・ヴァーノン,高木正弘
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/03/17
- メディア: 大型本
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VoyageGroup のインターンに行きました
Sunrise に行きました。コードを書かない〜という触れ込みだった気がするけど普通にコード書きました。公式にも書いてあるけど、「プログラミングができる」から「サービスが創れる」になるために必要なことが学べました。ボクは一応サービス作って運営してたりするんだけど、もうそれは何も全く考えてないとりあえず作って運営してるというレベルなので、Sunrise なら今困ってることが氷解するんじゃないかなあという期待があって、実際インフラ設計については氷解しました。
ボク勉強するときに重要なのは「プロの気持ち」を理解することじゃないかなと思ってて、プロは何に恐れていて何ができると嬉しいかっていうのって、素人だと全くわからないから、その分野の本読んでもわからないってことが結構あるなあと感じていて、まぁ本読みながらちょっとずつ理解するんだろうけれど、最近 IT 企業はインターンが多いけれど、インターンいくとプロと話をする機会がたくさんあってそういう気持ちを察することができるので、いわゆる"圧倒的成長する"ので、ありがたいなあと思っています。今回も、問題に対してどういう気持ちで取り組むかっていうのがよくわかったと思います。気持ちがわかればやり続けられるし、知識は勝手につくかなとおもう。
AJITO で飲んでる時に CTO とお喋りしていて( CTO と夜中までお酒飲めるインターンしゅごい )、SICP の話題が出て「 IT エンジニアとしては読むべきだよね」と言われていたのを思い出して、今少し時間が取れるので SICP を読んでる。インフラ設計の勉強しにいって戻ってきて何故か SICP 読んでるっていう。
SICP 読んでると LAND OF LISP を読んだ時の強烈な印象を思い出します。LISP の本って著者たちの LISP の愛がつまってて好き。
この業界に身を沈めること考えればクラウドインフラとか就職したあとに、やらざるを得ないことに含まれると思うし、今じゃなくて良きかなという、遅延評価の心です、必要になるまでやらない。それより今時間があるときは古典を読むことにしました。
社会に出たら最先端なとはいかずとも割とモダンな技術に触れることになるのだろうし今のうちに古典を時間をかけて読んだ方が良いなと思った
— ろにゃ (@roronya) December 2, 2015
このブログ、Sunrise 行こうか悩んでるひとが見てたら是非行って欲しい。Voyageのインターン行った人の人間のブログ読むとみんなめっちゃ熱っぽいこと書いてて、見てるこっちとしてはおおおお前よよよく恥ずかしげもなくそんな…/// みたいな気持ちになるんだけど、VoyageGroup すごく熱のある会社で、あの熱にあてられるとああなってしまうんだなあとわかりました。ちなみにボクは会社に2泊しました。覚悟が足りなかったことだけが後悔です。
おわり
- 作者: ハロルドエイブルソン,ジュリーサスマン,ジェラルド・ジェイサスマン,Harold Abelson,Julie Sussman,Gerald Jay Sussman,和田英一
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/05/17
- メディア: 大型本
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Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版
- 作者: 玉川憲,片山暁雄,鈴木宏康,野上忍,瀬戸島敏宏,坂西隆之,日経SYSTEMS
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: 単行本
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pyenv で BUILD FAILED
> pyenv install 3.4.3
Downloading Python-3.4.3.tgz...
-> https://www.python.org/ftp/python/3.4.3/Python-3.4.3.tgz
error: failed to download Python-3.4.3.tgz
BUILD FAILED (Ubuntu 14.04 using python-build 20151105-2-g12ad6f6)
こうなったら/tmp/python-build-*でログが出ているので読む。ボクの場合はこんな感じだった
/tmp/python-build.20151108181341.11523 ~
curl: (77) error setting certificate verify locations:
CAfile: /etc/pki/tls/certs/ca-bundle.crt
CApath: none
ボクが使っているのは ubuntu だから /etc/pki/tls/certs にはca-bundle.crt は無い。シンボリックリンクを張って解決。
# ln -s /etc/ssl/certs/ca-certificates.crt /etc/pki/tls/certs/ca-bundle.crt
pyenv でなんかいじっていたら python-build のバージョンあげろとか言ってきて、 ~/.pyenv/plugins/python-build/ で git pull したのが原因だと思う(たぶん)。このときにca-bundle.crt のファイルパスが RedHat 用のに書き換わったんじゃないかしら。
NTT研究所のインターンシップ行ってきた
毎週書こうと思ってたのに土日は疲れてボケーッとしていて結局書かなかった。
行ってよかったです。統計的因果推論チョットデキルって感じになりました。ボクがやったのはサーバのログから故障原因を特定しよう!ってやつで、CPU のロードアベレージとか、単位時間当たりの DB の遅延クエリの数とかが何が原因で大きい値になってしまったのかを統計的因果推論を使って分析してみました。
研究所のインターン行ったって言うとなにか特別なことやるような気がするけど、普通に論文読んで実装しての繰り返しなので、目新しいことは無かった。ボクは 3 日おきくらいに進捗報告だったので、1 日目は論文読んで頭ひねって、2 日目は理解が足らない所を適当な本読んでカリカリ勉強しつつ論文読み込んで、3日目にガガガと実装して午後に進捗見せるみたいな感じだった。
論文読みながら結構基礎的なところを復習してた…。推測統計学とか…。「基礎が大事」という高校時代の古典の先生の口癖を思い出して、こういうことかあとしみじみ思ってた。学部時代の講義を話半分に聞いたボクを説教したいけど、ボクの場合、座学ってその必要性が理解できてからじゃないと手がつかないんだよな、なのでこうなってしまったのは仕方ないです。話半分でも聞いたことがあるぞという感覚が必要なんだと思う。全く聞いたことも見たことも無い単語が並ぶのと、ボケーッとしていても解説を聞いた経験があるのでは、いざ取り組むときのハードルの高さが違う。なのでその時真剣にやらなくても大学の講義をなんとなく聞くというのも重要なことかな、とおもいました。
社員の人はやっぱり博士号を持っている人が多くて漠然といいなーボクも欲しいなーとは思ったんだけど、博士号取った後にリサーチャーとして生きる将来はあんまり想像できなかった。なんでかなあと思って考えたけど、多分自分の能力で金を稼いで生きているという実感が欲しいのだと思う。それと、何かを作ったときの感覚が、自身のアイデンティティに貢献したようなよう気持ちがしていて、それでエンジニアになりいと思っている気がする。
今回のインターンは、リサーチャーの仕事というよりはエンジニア的な仕事だったと思う。既にアイデアはあってボクはそれを検証しただけで、実装のために自身の工夫はあったんだけど、アイデア自体にボクのアイデアを含まれていないのでした。自身のアイデアを含めるには物事を知らな過ぎだった…。突き詰めて勉強すればリサーチャーとして生きる覚悟もできるかもしれない。
だから統計的因果推論続けて勉強してみようと思っている。いくつか因果関係を検出する手法があるんだけど今回のインターンで検証できたのは 2 つだけで、簡単な手法だけ理解した別の手法がもう 2 つあるので、その当たりから論文読んでこうかなあ。あとはどこに応用するかを考えたいですな、故障原因検出とか医療統計とかの他にここで使ったらめっちゃ面白いみたいなの、見つけたい。
統計的因果推論―回帰分析の新しい枠組み (シリーズ・予測と発見の科学)
- 作者: 宮川雅巳
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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調査観察データの統計科学―因果推論・選択バイアス・データ融合 (シリーズ確率と情報の科学)
- 作者: 星野崇宏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/07/29
- メディア: 単行本
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- 作者: Judea Pearl,黒木学
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2009/02/24
- メディア: 単行本
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インターン一週目
NTT の研究所のインターンに来てます。長野からえっちらおっちら大荷物抱えてきて三鷹でホテル暮らしを四週間します。
とりあえず一週間やってみて、起業での研究と大学での研究は全然違うなあと。
起業の研究所も大学の研究みたいに人それぞれ各々のやりたい研究をしていると思っていたんだけど、NTT だとグループ会社で困っていることを研究所で吸い取ってきて解決するというかんじ。他の会社の研究所も同じような感じなのかしら。あと NTT だと他の研究拠点もいっぱいあるみたいだし、別の拠点だとまた違うのかしら、どうなんでしょう…。
あと僕の意識が甘かったなあというのをよく思う。自分の課題は自分で解決していかないと何も進まないというのは当然なんだけど、でも事前課題の論文の補足説明とかしてもらえるのかなとか色々思っていて、結果的にそういうことは無くて理解できなければ理解できるまで自分で勉強しないといけないのでした。良くも悪くも、インターン生も一人の研究者として扱われているなあというのをひしひし感じる。教えてもらおう!という気持ちを持って来てしまったのは良くなかったなと。
そういうわけなので、特にレクチャーもなく、日々の業務的には、たまに進捗報告をはさみつつ、論文読んで実装して論文読んで実装して…なので大学院でやってることと変わらない。
あと三週間後にはメンターのひとより与えられた課題に詳しくなって帰ろうという気持ちになりました。