an odd fellow

読書と写真と情報工学

星を撮る

友達が買った車は大きな車体に静かなモーター音で田舎道を走って、僕たちを秋のスキー場へ運んだ。暗闇だった。きっと紅葉が始まっていて山は綺麗に色づいていたのだと思うが、今日の興味の対象外だった。写真が好きだったらしい祖父の遺品のひとつ、キャノンの FD マウントの広角レンズを取り付けた愛機を抱えて静かな高原を少し登った所に三脚を構えた。安物なので足は伸ばさない。腰をかがめて設定を確かめる。レリーズケーブルは買っていない。のでタイマーで撮る。シャッターボタンに軽く触れると 2 秒後にシャッターの開く音がして、32秒後にもう一度鳴った。カシャンッ!!と小さなマシンにしては大き過ぎる音が鳴るが、僕は結構気に入っている。