an odd fellow

仕事のメモ

SQUARE ENIX AI アカデミー 第4回

もう4回めだ。あっという間だ。今回はコミュニケーションするAIの話だった。例のごとく、まず現実世界で動物がいかにコミュニケーションをしているかという話からAIの話になった。

原始的な生物は群れを無して身体そのものを構成し、電気信号などコミュニケーションしていたが、進化が進むほど物理的に独立していきコミュニケーションも複雑化していった。

コミュニケーションは大きく分けると3つあり、噛むことや匂い・フェロモンによる身体的・感覚的コミュニケーション、イルカの超音波であったり人間の言語による言語・シンボルコミュニケーション、最後に経済。経済をコミュニケーションと捉えるのは新しかった。しかし、なるほどである。

ゲームにおいてコミュニケーションは、ターゲッティングシステムに使われたりしていて、プレイヤを袋叩きにしないための協調があったりする。

僕がいちばん気になったのは CADIA Populus という、人が集まって人と話をするときに形成する立ち位置(F-fourmationと呼ぶらしい)をゲーム内のエージェントに実装しようというプロジェクトの話で、実際EVE ONLINEには実装されているらしい。心理学の分野はゲームAIにはあまり応用されていないようです。ロボットにすごく人間くさい振る舞いをさせるというのはとても興味あったのでめちゃくちゃ面白い話であると思った。だが、人間の立ち振舞を数式に落としこむことも面白いが、そもそもそういった人間の立ち振る舞いというのはもっとメタ的な思想からくる副次的なものなような気がして、そのメタな思想を実装すれば自然にそのような立ち位置を形成するのが理想であるかなと思ったのだが、どうやって何を実装すれば良いのかわかりません。というかこれの作り方がわかれば誰も何も苦労しないのでしょう。

あと、Gunslingerという見発売の幻のゲームにおけるうわさシステムというのがかなりリアルな感じで面白いなぁと思った。

ワークショップ

今回のワークショップはセンサとエフェクタになりきってみるのと、キャラクタ同士で協調してみることがテーマだった。キャラクタ同士の協調はやってみると、世の中のキャラクタAIが中央制御なアーキテクチャを採用しているのが痛いほどわかった。ただこのあたりは工夫次第で上手にコミュニケートしておもしろい振る舞いができるんじゃないかな?と思う。

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感想

心理学分野が応用されてないというのは意外だったけど、ゲームAIではそうかも。Papperみたいなリアルな世界、人間の生活の中で立ち振舞をするロボットが増えてきたら自身のポジショニングのとり方とか、考える必要があるけど、まだとうぶん先なのかなぁ。

おまけ